ダイヤモンドは、ギリシャ語の“adamant”(アダマント)という言葉に由来しており、
「屈服しない、不屈なもの、征服しえない力」という意味があります。
そんなダイヤモンドの宝石言葉は「永遠の愛」。
また、ダイヤモンドの硬さは「どんな時でも愛を貫ける二人の絆の固さ」にも例えられ
愛や美しい輝きに包まれたダイヤモンドは、まさに愛の贈り物といえます。
ダイヤモンドは地中の奥深くで、数億年前につくられました。
新しいものでも1億年前、古いものだと45億年前につくられたと言われています。
地中深くのダイヤモンドが火山の噴火などで地上に運ばれ、
人類に発見されたのは紀元前7〜8世紀頃。
ダイヤモンドは現代では高価なものとして知られていますが
古代では宝石としての価値は低いものでした。
ダイヤモンドはその硬さから、加工が難しく、
現代のように美しく研磨された「輝き」はまだありませんでした。
そのため、「権威や富の象徴」としての希少価値にとどまっていました。
宝石としてダイヤモンドが認識されはじめたのは、
ベルギーで起こった15世紀の「ダイヤの革命」から。
硬いダイヤモンドは、ダイヤモンドで美しく研磨できるということが分かったのです。
この「ダイヤをダイヤで磨く」という発見により、
徐々に宝石としての価値を持つようになりました。
ダイヤモンドをより輝かせるためのカットが長きに渡り研究され、
ローズカットやオールドマインカットなどが生み出されました。
現在に残るアンティークジュエリーでも、当時ポピュラーだったカットが見られます。
最も美しく輝くブリリアントカットが開発されたのは20世紀。
私たちの手元で、ジュエリーにセッティングされている美しくカットされたダイヤモンド。
何億年も前に生まれた地球からの贈り物を身に着けていると思うと不思議ですね。
ダイヤモンドが硬いことは一般的に知られていますが、
この硬さは表面に傷が付きにくいという硬さです。
他の宝石よりもかなり高い硬度を持っているので
複数のジュエリーを一緒に持ち運ぶと
ダイヤモンドが他の宝石に当たって傷をつけてしまうことがあるので注意が必要です。
一方、ダイヤモンドは、衝撃に対して割れやすいという性質も持ち合わせています。
「ダイヤは硬い」ということが知られているため
割れにくいと誤解されやすいですが、
落としたりぶつけたりすると割れてしまうことがあります。
また、ダイヤモンドは油になじみやすい「親油性」という性質があり、
着用によって皮脂などの汚れがつくと
油の膜によって輝きが鈍くなってしまうことがあります。
その場合は中性洗剤などでやさしく洗うことで輝きが復活します。
誰をも虜にしてしまうダイヤモンドのロマンチックで神秘的な美しさ。
ダイヤモンドの性質を知り、大切にケアして頂くことで
美しいまま末永くご愛用いただけます。